結局世間の評価なんて他人の意見なんだなと思わされた作品でした。話の舞台は同監督別作品のサマーウォーズに似たバーチャルワールド。そこでサマーウォーズとはまた違った小さいようで大きくも小規模の騒動があり最終的にはそれを阻止する為に奮闘する姿が描かれていて主人公の成長や周りの仲間の素顔が徐々に現れてくるのも細田監督の良いところだなと思いました。未来のミライが個人的には評価低かったので同じ評価の方には今回の作品は面白く感じるかもしれませんね。

私はそんなに映画や本、アニメなどを見てこない人生でした。そんな私が思い出したのは、小学校の頃の国語の授業です。物語を読んで、登場人物の心情を考えなさいって問い。読んだことある物語には、作者の考える人物の心情が伝わるように書いてあったと思いました。しかし、この物語では主人公との会話、投げかける言葉でわかること以外では何も表現がされていないと感じました。主人公である彼女のことすらも。彼は、彼女は、何を考えているのか。彼は、彼女は、何を想っているのか。私は今まで、悪い言い方かもしれないですが、心情に答えがあるものばかり見てきた気がしました。だが、この作品はまるで、今生きている自分のように目や耳、人生経験で相手の気持ちを理解しようとしなければいけない。そんな風に感じました。登場人物はこう思ってそう。でも、違うかもしれない。この映画を見終わった私は今、こう思っています。まるで、塗り絵のような物語だった。

公開当時も散見するレビューの酷評が目立ったので、スルーしましたが、今回、アマプラで初めて視聴しました。　題材としては以前に手がけた同監督作の「サマーウォーズ」に似通った世界での「あなたは誰？」を求めていく内容です。そのあたりは「竜」の出番あたりから明確にわかる展開でした。　ネット世界で歌姫として騒がれていく流れで「ここから、どう話が展開していく？？？」と「先」が気になり夢中になったのです。が！　「美女と野獣」をオマージュしたような描写があったり、その後はリアル世界での群像劇とからめて、さあ、クライマックスは……！　……というところで「はああ!?」というガッカリ感。なぜソコを一人で行かせる!?　いや、そもそもが四国（とオープニングからではわからずどっかの田舎であること、そもそも登場人物たちも方言を使っていなかったせいもあって、ここでようやく主人公たちの居住地がどこかわかる有様）から東京まで距離と時間考えたら……などなど、非常に残念な「話の甘さ」が満載でした。　尺と制作期間（を含めて公開が）延びても構わないから、もう少し「どうにか」して欲しかったです。まわりの人が、よくあれでokしたのが不思議でした。　ゴールとしてのハッピーエンドは良かった。あと、主人公の渾身の歌唱する見せ場も良かった。問題はそこからの展開。以降からのラストシーンまでがあまりに「駆け足」過ぎて完全においていかれた気分だった。初稿かコレ？　……っていうぐらい、話の展開が残念でならない。　そのあたりを除けば、本作はこれまでの監督作品の中でも「一段階」研ぎ澄まされた感はあった。あと主人公の相方のメガネはキャラとして百点満点で良いところもそうでないところも全て良かった。　かわいそうなのは主人公の幼なじみの想い人。クライマックスでは主人公への決断を迫る提案をしたのは強く印象に残ったが、裏返せばソコだけで、他はあんまり目立つこともなく、もう少しどうにかしてほしかった。　本作は途中までは間違いなく良かった。声優がどうとか、そんなのは気にならなくなるぐらい、映像も音楽も、何より物語が良かった。途中までは。　問題はキモとなる、一番の見せ場のあとからはじまる流れがなあ……。そこまで積み上げたモノを台無しにされて気分で「まあ、ハッピーエンドだったから良かったね……でもなあ」ぐらいの不満が残る一作でした。

基本的に塞ぎ込んでる子が頑張る話は好きなので面白かった。あの子達のその後や父親との事など全体的にもう少し続き見せて欲しかった。あとUてなんだったのか？笑　開発者もいてるのかよくわからないし、そもそもあの空間面白くなさそうなのに何十億もいてるのがおかしい笑

細田守監督作品が好きで、サマーウォーズに似た感じだったので、配信開始にすぐに観ました。映像が綺麗な中、近未来の世界観の内容に徐々にハマっていきました。ネタバレになるので言えませんが、ストーリーが進むに連れて内容は現代社会のある問題について考えさせられる結果となり、自身の身の振り方などを見つめ直すキッカケになりました。今自分ができることはと。。。

もっと早く観ればよかったと思える作品でした。話がどうなっていくのかわくわくしながら最後まで飽きずに観られとても良かったです。観終わった後のスッキリした気持ちもよかったです。もちろんツッコむ場所もありましたがそれは他の方のコメにて宜しくって感じですかね。－☆は なんかどことなく『サマーウォーズ』と感じが似ていた感があったので素直に満点つけられなかったことでしょうか。もう一度また観るでしょうね。ありがとうございました。

2023年2月、Amazonプライムビデオで小学3年生の娘と一緒に鑑賞。監督・脚本・原作：細田守序盤、ストーリーに全然興味が持てず、娘も「この映画は何を言いたいんだ？」と憤慨(笑。仮想空間「U」の映像は綺麗だけど、高解像度でカラフルなオブジェクトが並んでいるだけで、特に心を動かされるようなものではない。製作の労力から言っても、「実際の街並み」などに似せなくていいし、物理法則も無視して物体を浮かばせたりできるし、CGさえあれば普通の絵よりもかえって簡単に描けるのではないだろうか。劇中歌は評判が良いけど、個人的には特に心に響かず、鑑賞後は全く覚えていなかった。娘も同じ。あの程度の歌に、「数億人が夢中」になるかな？この映画の中の人って、他人に関心を持ちすぎじゃないか？楽しく遊ぶために「U」にログインしているのだろうから、ベルなんかの事よりも、もっとみんな自分たちの遊びで精一杯だと思うのだが。「そばかすの姫」(=鈴、ベル)が一度「竜」を見ただけで異常なほどの関心を持って探しに行くのも動機がよく分からない。ストーリーを進めるためのご都合主義。社会問題(児童虐待)をストーリーに取り込むのは別に構わないが、演出的にそれがストーリーの中で納得感を持ってハマっていない。細田守はきっと、社会問題(児童虐待)に興味が無くて、作劇の設定として便利だと考えて使っているだけ。もっといえば、人間に対して興味がないし、自分の感情にも鈍感なんだと思う。そう考えれば、サマーウォーズや本作の細田守の映画に出てくる人物のハリボテ感も説明がつく。細田守とよく比較される新海誠は、ちゃんと主人公の感情を起点として作劇する。だから心を動かされる。細田守は新海誠にかなわない。