中村明日美子先生のマンガはほぼすべて読んでいます。改めて中村明日美子先生の引き出しの多さと構成の美しさに感服デス。絵の美しさもさることながら、キャラの魅力、絶大な安定感と面白さに値段以上の価値が詰まっていること請け合いかと。読んで損は無い一冊だと思います。

短編オムニバスで恋愛模様がメインではあるんですが、どのお話も何とも言えない素敵さがある。中村明日美子の絵がそうさせるのか、世界観がそうさせるのが、何とも言えない素敵で温かい気持ちにさせられます。唯一無二の雰囲気があり、キャラクターの絵もある意味独特なんですが、男女共に美しく儚さがあり、ハマってしまうとたまらない作風です。オムニバスでの登場人物がすべて登場するラストの駅員さんの締めもたまらなく良かったです。駅員さんのストーリーもいつか描かれるかな。

読みきりの短編集です。裏表紙に、タイトルが羅列されておりますが、それぞれ初出も含めまして。「メロディ」で掲載された２話「浪漫避行にのっとって」タイトルが秀逸。スリ常習の女の子が狙った男は、妻の浮気旅行を尾行中で…。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　笑けます。最後にんまり。　　　　　　　　　　　　　　「彼の住むイリューダ」引っ越し前に自分の気持ちを伝えたい‘るみか’は、その‘後藤くん’を彼の最寄駅ホームで　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　待ち続けますが、彼はなかなかやってきません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　明日美子センセの絵は大好きなんですが、その中でも、走ってる絵が非常に好きです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ので、この話も大好きです。＋「楽園」紙面掲載３話「立体交差の駅」野球パワフル女子高生と、恋愛パワフル女子の出逢いの物語。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ズルい女が出てきます。その存在感とか、美人度とか、リアルな感じで好きです。いますよね。こういう女性。　　　　　　　　　　　「木曜日のサバラン」毎週木曜、妻には残業だと言って、とある洋菓子屋の奥の部屋で、常連と鉄道模型に興じる男。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ある日、いつもはヒゲの紳士が座っている場所に女子高生が…。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　変な話です(笑)サバランは洋菓子です。最初は奥さんに買ってきてと言われたんだけど…ていうアイテムです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　未食なので、今度どこかで食べてみたい。　　　　　　　　　　　「夜を重ねる」終電がいっちゃったホームで出会った２人は、片方は彼氏に振られ、片方は彼氏を振っていた…。　　　　　　　　　　　　　　　　　　互いの彼の話をするうちに、‘彼女’はある事に気づいたのだった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　これだけ毛色が違います。一番短編ぽい。「彼」に幸多からんことを。　　　　　web掲載１話「青と白のリーム」「立体交差の駅」の続編です。掲載年月も「立体…」後「木曜日…」前のようです。短いですがラブ濃縮ｖそして！！（キラーン）＋描き下ろし１話！「ある休日」２話めに出てきたキーパーソン氏が主人公のお話。にんまりします。彼の話も読んでみたいっ＋あとがき１Ｐ！あとがきも嬉しいのですが、描き下ろしが１本！１０Ｐも・・・（感激）表紙がまた、各話の登場人物たちが賑やかにカラフルに描かれていて、読後に答え合わせのように、この子がこの子でーこいつがーここにいてー・・・みたいにできて楽しいです。（いつ描かれたものなのでしょう・・・）舞台は東京やら神奈川やらを走ってる、実際にある小田急線（私は若干苦手です。ややこしくて（汗）という路線沿線です。どれも登場人物が本当に魅力的で、いくつか（何人か）は、いつかどこかで機会があれば続編とか描いていただきたいくらいです。ともあれ、上質な短編集です。執筆活動復帰されるとのこと、とっっっっっっっっても嬉しいです。末永く作品を出し続けていただきたい漫画家サンの一人です。長々と失礼いたしました。

以前から、絵柄の雰囲気がすっごく素敵だなぁと思っていたこの方の作品、初めて読みました。どのお話もとても優しい物語でした。大切な誰かを思いやる気持ち、芽生えたばかりの淡く幸せな恋心、そして、別れの切なさ・・・あたたかい陽だまりの中のホームにも、夜の少し冷たい月に照らされたホームにも、色んな想いが、誰かに届くのを待っている。心の柔らかいところにそっと触れるような漫画でした。

小田急電鉄を舞台に、オムニバスのお話を展開されています。話自体はたんたんとしており、ショートストーリーです。特に面白いなと思ったのは、伏線の張り方が巧妙で回収の仕方が、綺麗と言うか自然体と言えばいいのでしょうかとにかく、こう回収するか！で良かったです。それでいて心暖まる優しい物語でした。男から読んで、それほど少女漫画っぽくなくむしろ、軽目の百合なのかなって思える程の感覚でした。そして、鉄道をテーマにされており、鉄道関係のネタも盛り込まれており時刻表に関わる話や、切符に関わる話などがあり勉強家だなと思いました。小田急電鉄をご利用の方は読んだら面白いと思いますよ。

「Jの総て」「ばら色の頬のころ」等耽美系漫画で確固たる地位を築いた作者の、もう一つの顔。こんなにほのぼのとして柔らかい少女漫画も描けるとは、毎度毎度恐れ入る。少し「阪急電車」を彷彿とさせる所もあるが、年齢や性別を超えた人との触れ合いを描く所が、やっぱり明日美子節というかなんというか。本編も余すとこなく楽しめたが、「楽園」掲載からのストーリーに『同級生』の佐条君を思わせる、“楽園くん”が毎回さりげなく登場しているのが気になる。きっとこれから描かれる（かもしれない）楽園くんの話が楽しみで仕方がない。相変わらずの中毒性作家だ！

旧版アニメからのファンです。Crystal版のアニメも見て、ついに原作漫画を購入しました。旧版アニメに親しんでいる身としては、キャラの性格とか技とかストーリーのテンポとか、結構違うんだなぁと思いながら読んでいました。またやはり時代もあるのか、当時平成初期の感じの少女漫画的な年齢・性別・時代背景のある価値観って感じが強く出ている気がします。そこに覚えのある年代なので（笑）、色々懐かしいなぁと思いながら読みふけっております。特に旧版アニメからファンになった人は違和感持つ方もいるかもしれませんが、アニメはアニメ、原作は原作と、ある程度割り切れる方ならそういうものと楽しめるのではと思います。個人的は原作も楽しめそうな感じがするので、ぼちぼち読み進めていこうと思います。

自分は男なんですけど、いわゆる「セーラームーン」世代の人間で、昨今の「巣ごもり」の傾向に合わせて、読みたいマンガを読み始めました。セーラームーンは、当時アニメで放送されていたときに幼稚園～小学生低学年くらいだったのですが、見た記憶はほとんどなし。もともと、親にアニメやゲームを見させて（遊ばせて）もらえなかった家庭なので、恐らくセーラームーンも見ていなかったと思います。そういうこともあって（？）、「アニメとの比較」をせずに純粋にマンガを読んだ上での感想をまとめておきたいと思います。まず一番印象的だったのは、「アクションものの少女マンガだけど、すごくテンポがいい」というもの。コマ割りでやや端折っているように思われる（というか、個人的にコマが飛んでるように思われて　あるコマと次のコマの繋がりが分かりにくい）ところはあったのですが、サクサク話が進んで行くので、そういう部分もあまり気にせずに読めるのは良かったです。あとは、1つ1つの章がやや長めの構成になっていて、読み応えがあるのもいい意味で意外な点でした。馴染みのある作品で、読み進めやすいという意味でも星5つでもよかったとは思うのですが、プロットが「最後はタキシード仮面かルナがなんとかしてくれる」みたいなものに収斂していて、「いや、主人公やのに結局は他力使っているやん！」と、思わずツッコミそうになったことが多々あったので、その点で星1つ減らしました。こういう風に書くと、作家の方にいちゃもんを付けているように受け止められかねないとも思っていますが、そうではなくて、おそらく武内さんとしては、そういうプロット含めて「マンガで表現したいこと」だったんだろうな、と思います。よく、「戦闘少女マンガ（アニメ）」はセーラームーン／プリキュアに分かれる、みたいなトピックがあって、「セーラームーンは、タキシード仮面がいざというときに助けてくれる　シンデレラストーリーであるのに対して、　プリキュアは、女性自身が主体的に問題に向き合っていく」みたいな違いがある、とは聞いていたのですが、この「セーラームーン」を読む限りだと、セーラームーンに関しての描写は間違いではないな、と思いました。この作品が出版された時期の世相や風潮も含めて考えると、当時はそういうプロットが受けたのかもしれない、と考えることもできますし、単純な「戦闘少女マンガ」として一括りにはできないような、奥深い作品だと思いました。

自分はアニメのセーラームーン見てて、Kindleでついに発売されたので全巻まとめて買いました。なるほど、面白い。面白いがなかよしでの連載ですよね？この話をなかよしの読者層が当時理解出来たか謎だ、もっと言うとアニメもちゃんと理解出来る内容じゃないと思うが私のようなおっさんには楽しい

Kindle化！！待ってました！！！（笑）昨今は、新品でも中古品でも揃えにくいし、保管しても汚れたり場所に困るので、電子書籍一択です。だから本当に嬉しいです。Kindle出てないか定期的にチェックしてました。おススメ一覧で知らせてくださったAmazonさんにも感謝です。まとめ買いしました。読み進めるのが楽しみです。武内先生、チェリプロも読みたいです。コンビネーションジャンプの種類のところは修正必要かもですが。是非！